【2020年4月】日本政策金融公庫と札幌市の新型コロナ対策融資について調べました。

今年の2月末に新型コロナ対策の融資について記事を書きましたが、その後、融資制度の条件が更に緩和されましたので、その内容についてご紹介します。

前回の記事はこちら。

日本政策金融公庫の特別貸付の条件緩和

2月にご紹介した日本政策金融公庫の特別貸付は、業種が限定されており、更に最近1カ月の売上が前年対比10%以上の減少、という条件がありました。

しかし今回は条件が大幅に緩和され、業種は限定されず、更に直近1カ月の売上が前年または前々年の同期と比較して5%以上の減少、となっております。*業歴1年1カ月未満の場合は条件が違いますので下記をご確認下さい。

詳しくは下記の図またはこちらご覧ください。

金利は融資後3年目までは基準金利-0.9%なので金利は最大で0.5%前後でしょうか。更に実質無利子化も個人は無条件、法人も15~20%の売上減少で受けられます。詳細はこちら

尚、提出書類は下記の通りンプルです。公庫のHPからダウンロードできます。

売上減少の申告書の詳細は次の通り。とてもシンプルです。

申込は、窓口でも出来ますがお薦めされておりません。最寄りの支店に郵送、またはインターネットで申込み可能です。お問合せは、各地の日本政策金融公庫に相談窓口が設置されています。 事業資金相談ダイヤル 0120-154-505  詳細はこちら

尚、日本政策金融公庫での通常の融資について過去記事で書いております。一般の金融機関よりかなり敷居が低い雰囲気がお分かり頂けるかと。ご参考になさってください。

札幌市の新型コロナウイルス対応支援資金の条件緩和

札幌市の特別融資は売上の前年対比減少率の変更はありませんが、融資限度額や保証料が無料になるなどの変更点がありました。

まず売り上げの減少率については次の通り。

新型コロナウイルス関連肺炎の流行により直接または間接の影響を受け、原則として最近1か月間の売上高等が前年同月比10%以上減少しており、かつその後2か月間を含む3か月間の売上高等が前年同期比10%以上減少することが見込まれる中小企業者等

融資上限、期間、保証料補給の変更点は次の通り。

その他融資条件は次の通り。

詳細はこちらをご確認下さい。

この条件を実際にどのように申請するのかというと、下記に申請書の売上高の項目の計算式をご紹介していますので、ご参考になさってください。

尚、提出書類ですが下記の通りです。決算書は1期分で業績の減少や今後の見込みは試算表と請求書などで示すようです。 通常の融資の資料よりは少ないですね。

まずは、札幌市中小企業支援センターに相談されてみてはいかがでyそう。

またはお取引のある金融機関にご相談されても教えてもらえます。札幌市内の殆どの金融機関でこの貸付は受け付けていますので。詳細はこちらです。

その他の地域の特別融資

2月の記事でも紹介していますが、北海道は道の特別融資もあります。こちらは条件緩和はありませんでした。

全国に関しては下記のサイトが速報で各地の特別融資や助成金の情報を発信しているようですので、ご参考になさってください。

特別貸付は転ばぬ先の杖

新型コロナウイルス感染拡大にともなう景気後退は、先が見えない状況です。今は大きな影響がなくても売上減少していたり見込まれる場合は、金利や保証料が優遇されている今回の融資は転ばぬ先の杖。ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。

以上、新型コロナウイルス対策の個人・中小企業向け融資の情報でした。