JimdoからWordPressへの移行(ドメイン移管・サーバー移転)の備忘録

2021年5月14日

私は起業と同時にJimdoでドメインを取りホームページを作りました。しかし、使っているうちに色々と不満が出てきたのでワードプレスに移行したくなりました。

そこで調べてみると、Jimdoからワードプレスへの移行はかなり大変らしく、更にネット上に引越しの情報も殆どなかったので、泣く泣く諦めました。2019年のことです。

それが2021年にると、Jimdoからワードプレスに引っ越した方の体験談がネット上に、どんどん出てくるようになりました!そこで、遂に移行をチャレンジすることにしました。この記事はその備忘録です。

スポンサーリンク

エックスサーバーでの準備

私は1年半前に、Jimdoの引越しを検討した結果、難しいと判断して、Jimdoとは別にこのブログをワードプレスで作りました。その際に エックスサーバーを契約したので、その エックス サーバー上に新たに WordPress をインストールしてホームページを作ることにしました。

ホームページの引越しはまずエックスサーバーの設定からスタートです。

エックスサーバーにドメイン設定

エックスサーバーはドメイン移管前でもドメイン設定が出来ます。このドメインにワードプレスをインストールして、hostsファイルを編集すれば、ドメイン移管前にサイトを作っておくことが出来ます。

エックスサーバーの有料SSLを申込

エックスサーバーは無料でSSL化できますが、サーバー移転の場合はDNSの変更前のSSL化は細かな設定が必要で、これが前回のサーバー移転では上手くできなかったので、今回も選択肢にはなし。

SSL化してないドメインで事前にサイトを作成して、DNS変更後すぐにSSL化をすればよいのでしょうが、サーバー移転の場合、SSL化されたサイトがWEB上に存在している状態で、SSL化されてないサイトをhostファイルを編集してPC上で表示しようとしても、ブラウザーが危険なサイトとして認識してしまい閲覧が出来ません。その状態は、有料SSL証明書を取得することで解決します。詳しくは下記のブログをご参照。

そこで、今回も1,100円を払って有料のSSLを申請しました。(1年後に解約して無料SSLに移行します。)

有料のSSLを申請すると、エックスサーバーのSSLの管理画面に申請ボタンが出来ますので、そちらをクリックしてします。その際に、なんと指定されたメールアカウントでメール認証が必要、と出てきました。ああ・・・そうだった、忘れてた。(/_;)

Jimdoでメールアカウントを追加(有料)

Jimdoはメールアカウント追加は有料なので(涙、メール認証だけのために有料のメールアカウントを作成しなければなりません。Jimdoのアカウント追加料金990円/年を支払って、adminのアカウントを作成することにしました。(初年度は年払いの残りの期間の日割りだったので220円でした!良かった~)

有料SSLを申請

Jimdoでメールアカウントを追加したら、再びエックスサーバーに戻り、有料SSLの申請を行います。必要事項を書いて認証メールを送ると、Jimdoのメールサーバーに認証コードが書かれたメールが届きますので、認証コードをコピペしてエックスサーバーの申請画面に貼り付けて申請すれば完了。4時間後にはSSLの取得完了のお知らせメールが届きました!

https化が出来たらワードプレスのインストール

ワードプレスのインストールはエックスサーバーのサーバー管理画面にある「WordPress簡単インストール」を使って移転するドメインを選びインストールします。この際、https化したwww.~を選びました。

hostsファイルの編集

エックスサーバーには、移転前の動作確認が出来る事前動作確認URLというメニューがあります。しかし、ワードプレスでは使えないっぽい?実際にやってみましたが、URLを開くことができなかったので、hostsファイルを編集しての動作確認にしました。hostsファイルの編集方法はエックスサーバーのマニュアルに書かれています。

尚、私はhostsファイルはメモ帳で編集しましたが、上書きが出来なかったので、下記のサイトを参考にして上書きをしました。



メールアカウント作成

サーバーの方は移転の準備が整いました。一方でメールも以前サーバー移転したときには、エックスサーバーにメールアカウントは先に作っておきました。そうすると、DNSを変更した時、時間差がなくメールの受送信が出来たので、今回も同じ対応をします。エックスサーバーでは、他社で利用しているメールアカウントも登録が出来ます。但し、認証が必要でWEB認証とメール認証の2種類の方法があります。

WEB認証はサーバーにファイルをアップロードしなければならないので、Jimdoでは無理そう。そこで前回のサーバー移転でも経験済のメール認証をしました。メール認証では

  • admin@認証するドメイン名
  • webmaster@認証するドメイン名

のどちらか1つのアカウントが必要になります。Jimdoは追加料金を払わないとメールアカウントを増やせませんが、先に有料SSLを申請した際に、adminアカウントを追加料金を払って作ったので、それを使ってメール認証をし、無事にメールアカウントも移管前に登録できました。

ワードプレスでサイトを作成

hostsサーバーを編集したら、いざ!ワードプレス管理画面へ!URLは「WordPress簡単インストール」でインストールが終わった際に表示されます。そちらを開いてワードプレスにログインしサイトを編集していきます。

テーマはBussinessPressに決定

今回、ホームページの引越しなので、ブログではなくコーポレート型テーマのBussinessPressにしました。とてもきれいなテーマです。

また、サイトの制作は下記のブログを参考にしました。というか、ほぼこれと同じ形で作りました。詳細な設定まで細かく説明されていて本当に助かりました。

Jimdoの各ページのURLは転送

Jimdoはパーマリンクが設定をしなければ日本語になります。これが英語表記になったとき長いURLになって見た目も悪いし、色々不都合もあったので、今回変更しました。そうすると、転送設定が必要になります。

ワードプレスだと、プラグインRedirectionを使えば簡単に転送が出来ます。私、このプラグインを知らなかったので、サーバーの.htaccessを書き換えるというレベルの高いことしようとしてました。ツイッターで嘆いていたらプラグインの存在を教えてもらったので、本当に助かりました。

Jimdoでの準備ドメイン

ワードプレスでのホームページの作成がほぼ出来たら、いよいよJimdoへの移管申請です。移管申請後数日で移管が完了するそうなので、ホームページの目処が着いた頃に申請します。

移管申請(Authcode の取得)

Jimdoの移管申請は管理画面のサポートを選んでメールを送ります。送る内容はヘルプに書かれています。

  • ご契約者名 :
  • ご契約ドメイン名(移管希望のドメイン):
  • 対象ドメイン移管に同意しますか:(はい・いいえ)
  • Admin-C ( ドメインの管理者メールアドレス ) メールアドレス:
    ※jp ドメインをご利用の場合、記載は不要です
  • 移管先の指定事業者番号(AGNT-○○○○):
    ※jp ドメインをご利用の場合のみ記載が必要です
  • ドメイン移管の目的について(以下よりお選びください): 
    • ジンドゥー AI ビルダーへ移管
    • ドメイン利用料をコストダウンのために移管(クリエイターで継続利用)
    • 他ホームページサービスで使用するために移管
    • その他(詳しくお聞かせください)
  • 追加ドメイン(有料オプション)の解約に同意しますか:(はい・いいえ)

ドメイン管理メーアドレスが分からなかったんですが、Whois情報のメールが過去に来ていたので、そちらを確認したらわかりました。ドメインのメールアドレスかと思ったらgメールを登録していました。(^_^;)

オースコード取得

ドメイン移管申請の必要事項を書いたメールを送ると、翌営業日にオースコードと移管受理メールが届きました。その後、ドイツ語で最終確認のメールが届きます。移管するなら返事はいらない、とありましたので返事はしていません。

Authcode入手後のエックスサーバーの準備

オースコードを入手したら、エックスサーバーに戻ります。

ドメイン移管申請

エックスサーバーではドメイン移管申請をします。この時驚いたのが、移管手数料がなんと「1円」!!他の会社ではだいたい1500円くらいだったので、驚きました。2年目からは1500円くらいかかるよう。

ドメイン申請をすると、翌日に移管完了メールが届きました。速い!



ネームサーバーの書き換え

ドメイン移管が完了したら、次はネームサーバーの書き換えです。その間はJimdoのサイトはまだ見れるので、急ぐこともなかったのですが、既に準備は出来ていたのですぐにDNSを書き換えました。

尚、DNSの書き換えはドメインが既にエックスサーバーの管理下にあるので、ネームサーバー設定画面からエックスサーバーを選んで終わりです。ネームサーバー1~5に入力・・・というような操作は必要ありません。楽ちん。

引越し完了!

以上で引っ越しは完了ですが、すぐに移転状況を確認しました。

hostsファイルを元に戻して移転状況を確認

自分が使ってるpcはhostsファイルを編集して新サイトを見ていたので、それを元に戻し、実際にネットから引越しの状況を確認しました。しかし、pcではまだ切り替わってませんでした。(^_^;) そこで、hostsファイルは関係ないタブレットで確認したら、そちらは切り替わったので、移転が無事に完了したことを確認しました。

メールの確認

メールについても、エックスサーバーのwebメールに接続して、テストメールを送ったところ、問題なく送受信が出来ました。これでメールもサーバー移転が完了!

サイト移転完了後に解約

サイトの移転か完了したら、JimdoProを解約します。解約手続きはとても簡単で、管理ページの契約情報から解約できます。解約日は次の更新日に自動的に設定されたので、すぐに解約ということにはならないようです。解約されても無料版でデータは残り続けますのし、ドメインもメールも移管した後の現状において有料版のままであることの恩恵は特になにのですが(^_^;)、解約を忘れて更新されることは防げたので良かったです。これで、全て完了です!

まとめ

以上、Jimdoからワードプレスへの引越しの備忘録でした。
引越し後のサイトは下の通りです。Jimdoに比べると洗練されたサイトになりました。

引越しをしてみた感想としては、以前、お名前ドットコムからエックスサーバーへの引越しをした時とほぼ同じ手順だったので、思ったほど大変ではありませんでした。今回、ドメイン移管もあったのですが、エックスサーバーのマニュアルが本当に分かりやすくて、事前対応もきっちり出来たので、何も心配することなくドメイン移管できました。

そして、過去のサーバー引越し経験で学んだことですが、SSL化をDNSを書き換える前に出来ていたことが、何より安心でした。これがなかったら、DNS書き換え後、綱渡りの時間が出来て冷や冷やしそうなので、有料(1,100円)であっても安心を買う方が私には向いていました。

最後に、引越し経験のブログ記事を残してくださった方に感謝です。ありがとうございました。<m(__)m>